急な出費が重なったときなどに、お金を借りることができて便利なキャッシングですが、皆さんは利用したことがあるでしょうか。キャッシングの申し込みをしたときには、必ず審査が行われます。
この審査には、「法廷審査」と「独自審査」があることはご存知でしょうか。今回ははこの2つの審査方法の違いについて解説します。
まず、法廷審査について説明します。法廷審査は、貸金業法によって審査を行います。貸金業法とは、多重債務問題を解決し、利用者が安心して借りることができる貸金市場を作るためにできた法律です。平成18年に大規模な法改正が行われ、法改正前よりも審査が厳しくなっています。
貸金業法の主なポイントは総量規制です。
総量規制は、利用者の返済能力を超えた額の借入を防ぐことを目的としていて、利用者は年収の3分の1しか借りられないというものです。総量規制は貸金業法で定められているので、銀行法が適用される銀行や信用金庫などは、その対象となりません。ただし、銀行でも総量規制と同様の自主規制を設けているので、返済能力を超えるような借入は難しいでしょう。利用者にどれだけの借入があるのかは、信用情報機関に登録されており、消費者金融などの貸金業者は申し込みを受けると、指定信用情報機関に申込者の信用情報を照会することが義務付けられています。申込者が、何社にいくら借入があるのかが正確にわかるので、総量規制内に貸付額が制限されます。
次に、独自審査について説明します。独自審査は、貸金業者が独自に設けたルールによって行う審査です。法廷審査上は問題がなくても、独自審査によって審査に通らないこともあります。独自審査の主なポイントは3つです。
1つ目は、信用情報の判断基準です。信用情報機関には、これまでの借入履歴などが登録されており、照会すれば過去のトラブルなどもすぐにわかります。
2つ目は、申込者の属性です。多くの貸金業者は、「20歳以上」「学生不可」という条件を設けています。審査で聴取される項目は、主に、年齢、雇用形態、勤続年数、年収、住居、家族構成などです。属性についての判断基準も、貸金業者ごとに異なります。
3つ目は、他社の借入状況です。先ほども触れましたが、貸金業者には総量規制が適用されます。総量規制によって借入総額は年収の3分の1と決められているので、他社からの借入がいくらあるのかを確認します。すでに超えていた場合は、借入をすることができません。
以上が、キャッシングの法廷審査と独自審査の違いとなります。借入をする際は、キャッシング高等テクニックとキャッシングの厳選解析術も駆使しながら計画的に借りるようにしましょう。