キャッシングの総量規制について

★困ったときに「お金が借りられない!」とならないために

キャッシング限度額は年収の1/3まで

「総量規制」という言葉を聞いたことはありますか? 平成18年の法改正から導入された規定で、お金を借り入れる人は避けて通れない言葉です。  これを一言で言い表すならば、「借り入れができる金額の上限」です。返済ができなくなるほど借り入れを行ってしまう「多重債務問題」を解決するために導入された規制で、これによって返済能力を超えた借り入れができない仕組みとなりました。  では、その上限とは具体的にどれくらいでしょうか?

ズバリ、年収の3分の1です。例えば年収300万円の人が上限まで借り入れをしようと思ったら、100万円まで借り入れすることができます。これを超える金額を借り入れたり、貸し付けたりすることは法律で禁止されておりできません。そのため、貸金業者から借り入れを行うときには年収の証明ができる書類が必要になります。源泉徴収票や給料明細ですね。 自分の返済能力を超えずに借り入れができる、という安心の規制ですが、これには見落としがちな穴があります。それは、「貸金業者」の貸し付けが対象、というところです。

キャッシングの総量規制って?

つまり、どういうことか。 「貸金業者」というのは、お金を貸し付ける業務を主とした事業であり、財務局または都道府県に登録してある業者のことです。具体的には、消費者金融や事業者金融、クレジットカート会社が該当します。同じように融資を行っている銀行や信用金庫は該当しないのです! 銀行は通貨の発行と預金の受け入れが主な事業です。融資(お金の貸し付け)も事業の一つではありますが、融資で登録されている事業ではないのです。だから銀行で借り入れを行うときには「総量規制」の範疇外になります。

ではキャッシングはどうかというと、「総量規制」の範疇内です。クレジットカードを介して、貸金業者のクレジットカード会社から現金を借り入れる、ということなので「総量規制」が発動します。しかし、ここでも注意しなければならないのは、キャッシングは範疇内でも、クレジットカードでのショッピングは「総量規制」の範疇外ということです。総量規制で上限が決められているから、と言ってクレジットカードでのショッピングを続けると、返済不可能な額を借り入れてしまう可能性も……。 利用が比較的容易で、便利になった現代だからこそ、計画性のある行動が重要です。計画を練るためにはまず、知ることから始めるのがいいでしょう。知識や情報は大きな武器となります。知ることで得られる安心もあります。不安が付きまとうキャッシングですから、転ばぬ先の杖はしっかりと集めておきたいですね。

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